実物大「七重塔」を再現?!海老名駅の新駅舎が開業、最上階の展望台から市内を一望
神奈川県海老名市の海老名駅の新駅舎が完成し、4月1日に営業を開始しました。8世紀半ば、現在の海老名市内に建立された「相模国分寺」の七重塔がモデルで、65メートルあったとされる当時の高さを再現。塔内には温泉施設や宿泊施設が入るほか、最上階が展望台になっており市内を一望することができます。
天平13(741)年に聖武天皇の詔(みことのり)を受けて建立された「相模国分寺」は、海老名駅の東側約500メートルの台地上にあったといわれています。現在では国指定の史跡として、一部伽藍(がらん)の基壇や平面形が復元され、当時の様子をうかがい知ることができます。
(塔跡は整備され、当時の基壇の様子を復元)
(隣接する郷土資料館「海老名市温故館」にある模型)
平成4(1992)年には市制20周年を記念し、観光のシンボルとして、海老名駅東口より徒歩2分の海老名中央公園に約三分の一に縮小して再現されました。ショッピングモールの真ん中に塔が建つ、異色のコラボとして度々話題になりますが、ショッピングモール開業は塔建設の10年後の平成14(2002)年で、元々あった公園と塔を囲う形でショッピングモールが建設されたものです。
(塔が建つ地上部分は市の公園)
海老名は鉄道3路線が乗り入れ交通の利便性が良く、駅周辺の開発が進むことから人口も増加傾向にあり、人気の街として注目されています。令和3(2021)年には市政50周年を迎えることもあり、市の新たなシンボルとして、実物大の七重塔の再現が実現されました。神奈川の新名所としてさらなる注目を集めそうです。
史跡相模国分寺跡
住所:海老名市国分南1-19
アクセス:海老名駅東口より徒歩11分、または海老名駅東口よりコミュニティバス国分ルート「相模国分寺跡」下車すぐ
海老名中央公園
住所:海老名市中央1-291-3
アクセス:海老名駅東口より徒歩2分